キーワードは「思い出す」です
今回は効率的に一夜漬けをしたいという人にとっては必見の記事となります。
あまりいいイメージを持っていない人の方が多いと思いますが、実は僕、けっこう肯定的にとらえています。
直前ですらあがけない人は、たとえどれだけ期間があっても頑張れないと思うからです。
一夜漬けに頼らない計画的な勉強については、これからそのやり方を覚えていけばいいんです。
もくじ
一夜漬けとは
辞書を引くと「一晩で急いで準備した仕事や勉強」と出ています。
そう、前日徹夜で頑張るあのスタイルのことですね。
読者のみなさんも一度は経験があるのではないでしょうか。
そして「あんまりおぼえられなかった…(ションボリ)」なんて経験はありませんか?
実は一夜漬けは正しいやり方(?)を理解していないと成功しづらい勉強方法なんです。
記憶について
正しい一夜漬けのやり方(笑)を説明する前に記憶について少しお話しします。
学校や塾などで一度は聞いたことがあるかも知れない有名な「エビングハウスの忘却曲線」。
知らない方はインターネット検索して頂くとかなりの数の記事が出てきますので、ご一読をおすすめします。
僕の過去記事でも少し書いていますが、最適なタイミングで復習をすることにより、覚えなおす時間が節約できるということが書いてあります。
おそらくテスト開始まで24時間を切っている(場合によっては12時間を切っている)状況だと思いますので、効率よく一夜漬けを行うには、
テスト開始時間に照準を合わせて無駄なく覚えきるのが大切になってきます。
人間は忘れる生き物です
人間は忘れる生き物です。
エビングハウスの研究によれば、人間は学習後20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1日後に は74%忘れ、1週間後には77%忘れてしまいます。
すでに覚えきって定着している知識意外は、たとえどんなに一夜漬けを頑張ったとしてもテスト開始時には30%程度しか覚えていないのです。
昨日の血のにじむような努力は一体・・・一夜漬けなんてやる意味ないんじゃないの?!
血がにじむようなのくだりは置いといて・・・笑
これってテスト開始直前に思い返すことができれば、60%以上の記憶を保っていることが可能ってこと。
ここに注目して活用するのが一夜漬け成功のポイントだよ!
おすすめの一夜漬けの方法
重要! テスト直前に全て思い出すことが出来るようにする
学校のテストの場合休み時間は10分。
その10分でどれだけ思い出したり、覚えなおすことができるかが一番大きなポイントです。
そこから逆算して一夜漬け計画を立てます。
計画を立てれていればそもそも一夜漬けなんかしないよという声が聞こえてきそうですが、たった1日だけなので頑張って立ててみましょう!
一夜の間に「覚える」と「忘れる」を反復する
失敗する一夜漬けのパターンは、一晩中かけてテスト範囲を最初から最後までじっくり一通りやるというものです。
翌朝にはきれいさっぱり忘れてしまっているでしょう 笑
このやり方が通用するのは、すでにある程度学力が出来上がっている人のみです。
普通の人は覚えたらどうせすぐ忘れてしまうのですから、一夜のスケジュールをその前提で組みましょう。
記憶は「覚える」「忘れる」「また覚える」を繰り返すことでより強固になっていきます。
この意識が大事です。
スケジュール例(18時から勉強開始~翌朝8時には出発)
- 18:00~19:00 勉強時間(A)
- 19:00~19:30 夕食
- 19:30~20:30 勉強時間(B)
- 20:30~21:00 入浴
- 21:00~22:00 勉強時間(C)
- 22:00~23:00 勉強時間(D)
- 23:00~0:00 勉強時間(E)
- 0:00~1:00 勉強時間(F)
- 1:00~2:00 勉強時間(G)
- 2:00~5:00 就寝
- 5:00~6:00 起床~勉強時間(H)
- 6:00~7:00 勉強時間(I)
- 7:00~7:30 朝食・出発準備
- 7:30~8:00 勉強時間(J)~出発
- テスト直前の10分間 勉強時間(K)
スケジュールのポイント
- ⑮テスト直前の10分に焦点をあてて計画。この10分で出来るだけ思い出せるようにしておく。
- ⑭は⑮の予行演習。あわただしい出発直前の時間だが10分でどれくらい見返せるかを体感する為にも予行演習は可能な限りやっておく。
- ⑪⑫起床後の勉強時間は必ずとる。朝が苦手な人もテスト当日くらいはがんばって起きる。ぼーっとするなら短時間のシャワーで強制覚醒させる。記憶は睡眠中に整理されるので、起きた後どれくらい覚えているか、またここで思い出せるかが勝負の分かれ目。
- ⑩最低3時間くらいは睡眠をとるようにしておく。一睡もしないままでは脳のパフォーマンスはがた落ち。ケアレスミスをしてしまっては本末転倒。本当は、勉強のきりがつくのならばだが、6時間程度の睡眠は確保したい。
- 慣れ親しんだ勉強サイクルで勉強する。50分やって10分休憩、30分やって5分休憩など、普段から勉強のリズムを意識しておくと尚よし。直前の一夜漬けは「効率的に記憶する」為に行っている。スケジュール例で1時間ごとに区切っているのはそれが理由。直前効果で集中力爆上がりしている場合はその限りではない。
- 眠気をわずかでも感じたらすぐに気分転換をする(超重要)。この気分転換は自分の方法を複数用意しておく。眠けが成長する前につぶしておかないと、机につっぷしたまま朝を迎えることになる。そうならなくても、眠いまま無理に勉強するのは記憶効率が悪い。 参考)勉強すると眠くなってしまう人へ
- 「忘れる」「覚えなおす」を繰り返すようスケジューリングする。時間を置き、同じ範囲を反復学習する。例えば勉強時間を(ABCD)(EFG)(HI)と区切って繰り返す。(ABC)(DE)(FG)(HI)のように区切っても可能。自分の習熟具合によって調整する。大事なのは同範囲を繰り返すこと。
効率よく一夜漬けができる学力とは
ここまで読んで頂くと気づく方もいると思いますが、効率よく一夜漬けするには、少なくともある程度の実力が必要です。
一夜のうちに反復練習を行う為、少なくとも4時間程度で範囲の学習を一周終えることが出来ないといけません。
教科によって異なりますが、授業時間は年間で100~140時間です。(公立中学校の場合)
定期テストが年間で5~6回あるとすると、テスト1回あたりの授業時間は約20時間となり、その分の学習を4時間程度で終える必要があるということです。
普段まったく勉強しておらず、前日ゼロから覚えなおすというのは少し無理があります。
その場合は最低限の重要語句などは覚え、残りは「山を張る」しかなくなるでしょう。
それでも何もやらないよりは、はるかによい結果になると思います。
一夜漬けは一夜にしてならず
次は良い一夜漬けができるように、普段から少しは勉強しておきましょう 笑
(計画的に毎日するのが理想ですが・・・)
この一夜漬けの勉強方法、実は成績上の下~上の中くらいの人にはおすすめできる勉強方法なんです。
完璧に覚えていると思っても何か抜けがあるもの。
抜けがあるからこそ毎回のテストでは点数の取りこぼしがあるんじゃないでしょうか。
「忘れる覚えなおすの反復」「6時間以上の睡眠」「当日朝の勉強時間を確保(学習の最終チェック)」「家を出る前の全範囲思い返し(10-15分程度)」「テスト直前の全範囲思い返し(10分)」
を意識してみてください!
点数の底上げができるはずです。
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!