あれもこれも手を出しては、何も得られない・・・ということもあります
2学期も終わりが近づきそろそろ期末テストの時期かと思います。
今回の記事は、成績が思うように伸びていない子や自身をなくしている子にぜひやってみて欲しいことを書きました。
対象はこんな子です。
- 全教科平均程度(もしくは平均以下)の子
- 成績に自信を無くしてしまっている子
- 早めに苦手を克服したい子(中1中2)
- 勉強は苦手だけど志望校をワンランクアップしたい子(中3)
もくじ
一点突破は点数に反映しやすい教科で
どうせ頑張るなら、その頑張りが目に見えるものがいいですよね。
主要5教科のうちもっとも効果が表れやすいのは社会です。
理由は積み重ね要素がもっとも少ない科目だからです。
積み重ね要素が強いのは英数国で、これは小学校や中1の段階でつまづきがあるとそれ以降の学習が思うようにすすみません。(場合によっては手も足も出ない事も・・・)
理科は一部で積み重ね要素があったり、他教科の知識(数学など)が必要な単元があります。
その点社会に関しては、平安時代を全く覚えてなくても江戸時代の勉強はできますし、アフリカの産業がわからなくても北米の産業の勉強には支障がありません。
社会は各単元が独立しているため、もっとも定期テスト対策がしやすい科目なのです。
※満点を狙ったり入試対策を行う場合は積み重ねが必要です。膨大な情報を覚える為には他時代他地域と関連づけて覚える必要がある為です。
具体的対策の前に(親としての心構えについて)
具体的対策の前に、実はこれが一番大事なんじゃないかと思うことを書きます。
それは、「親の子供に対する姿勢・心構え」です。
基本的には口で言っただけでは子供は動きません。
どれだけ具体的に指示・説明しても、です。
勉強を苦手(嫌い)としている子にとっては、どんなに親が口酸っぱく言ってものれんに腕押しぬかに釘なのです。
まだ中学生くらいの子供にとって、自分ひとりで苦手と向き合うのはむずかしいもの。
僕は親が一緒にやってあげることが重要だと考えています。
反抗期があったりとむずかしい時期ではありますが、子供に挑戦して欲しかったら親も挑戦しないといけません。
なだめたり、すかしたり、おだてたり、叱ったり、ご褒美を用意たり、褒めたり・・・とにかくありとあらゆる手を使って子供を机に向かわせ、そして一緒に勉強してやることが大切です。
今まで自分で勉強がやれてこなかったから、今の成績があるのです。
ここで親が一緒にやってあげなければこの先もきっと同じです。
一点突破のテスト対策 具体的方法
用意するもの
- 教科書
- 資料集
- 一問一答系の簡単な問題集
- 教科書ワーク
教科書・資料集について
学校で使っている教科書を用意します。
基本的に定期テストは学校で使用しているものの中からしか出ません。
家で勉強をするために毎日持ち帰ってくる必要がある為、できれば同じ教科書をもう一冊買うのをおすすめします。
教科書は実は安いので、一度検討してみてください。(教科書は、書店では安くアマソンや楽天では高いです)
「学校に忘れてきた」といって勉強を逃げる場合もありますし、そうでなくても中学生くらいの子供はよく忘れ物をします。
忘れにより1日の勉強が無駄になってしまう可能性をつぶすためなら、1冊の費用くらいは安いものだと思います。
一問一答系の簡単な問題集
社会で点数を取るにはまず用語の暗記です。
簡単な説明から、「地名」「人名」「出来事」「用語」などを答えることが出来るようになるには、それに対応した問題集が一番です。
できれば教科書に対応した問題集よいです。
テスト対策用としては、教科書に載ってないことを覚えても出ませんからね。
おすすめは「教科書要点スバっ」シリーズです。
- 最低限の情報がコンパクトにまとまっている
- 持ち運びやすいサイズ(A4の教科書ワークと比較してみてください)
東京書籍の教科書に準拠しているものですが、他出版社完全準拠のものがみつからない場合は、基本的な内容はどの出版社でも大差はないのでこれでもよいと思います。
教科書ワーク
テストでは用語問題のほかに、なぜそうなるのかを考えさせる問題や、図表や写真を読み解く力を試す問題が出ます。
定期テストは基本的にはむずかしい問題は出ない(あっても数問)為、その対策は教科書ワークで十分です。
以下のリンクから「教科書ワーク 地理 東京書籍」「教科書ワーク 歴史 日本文教出版」「教科書ワーク 公民 帝国書院」などのように「教科書ワーク 科目名 出版社名」で検索してみてください。
具体的勉強法
おおまかな流れ
- 基本的に親子で行います。(横について見ている・親が問題を出すなど)
- 一問一答系の簡単な問題集をする(複数回)
- 教科書・資料集を確認する(わからなかった部分)
- 一問一答系の簡単な問題をする(複数回)
- 教科書ワークをする
- 教科書・資料集を確認する(わからなかった部分・全体の流れ)
- 忘却対策の為③~⑤を定期的に繰り返す
②一問一答系の簡単な問題集をする(複数回)
まず何もわからない状態でもいいので、一問一答系の簡単な問題集をします。
半分くらいわかれば上出来ですが、まったくわからなくても問題ありません。
最初の1~2回は答えを見ながらやってもよいくらいです。
3回目以降から答えを隠して、チャレンジしてみましょう。
ここで完璧にする必要はなく、正答率が半分を超えたくらいで③に進みます。
③教科書・資料集を確認する(わからなかった部分)
②を何回か行ったら、分からない部分や自分が苦手にしている部分がなんとなくわかるはずです。
その部分の確認の為に、教科書や資料集を確認します。
ここでも完璧に理解する必要はなく、また教科書の範囲を通して読むようなこともしなくてよいです。
あくまでもわからなかった用語を覚えるために、その周辺情報を確認する程度でよいです。
確認し終えたら④に進みます。
④一問一答系の簡単な問題をする(複数回)
再び一問一答系の問題集に戻ります。
②のときよりは問題が解きやすくなっていると思いますので、ここでは9割程度の正答率になるまで頑張り、その後⑤に進みます。
定期テストの範囲は比較的狭いので、ここまで早ければ1時間くらい、普通にしていても2~3時間程度でいけるはずです。(日数にすると1~2日で到達できるはず)
⑤教科書ワークをする
ここで初めて問題集(教科書ワーク)に着手します。
用語についてはだいたいわかると思いますので、比較的楽に解き進められるはずです。
なぜそうなるのかを考えさせる問題や、図表や写真を読み解く力を試す問題についてはわからなければすぐに回答を参照してください。
回答を見て覚えればいいんです。
テスト範囲の教科書ワークを一通り全て終わったら(少しボリュームがあると思います)⑥に進みます。
⑥教科書・資料集を確認する(わからなかった部分・全体の流れ)
③と同様に一問一答問題集や教科書ワークでわからなかったところを確認します。
またここでは全体の流れも把握しておく必要があるので、時間があればテスト範囲の教科書・資料集の全てに目を通しておきます。
成績があがってくるにつれ、どこがテストに出そうかなどわかるようにもなってきます。
苦手なところなどがあれば付箋を貼っておくなどして、いつでも読み返せるように工夫しておきましょう。
⑦忘却対策の為③~⑤を定期的に繰り返す
短期間で⑥まで仕上げた場合(というかテスト期間でこれを行ったら短期間ですね)、数日で記憶は薄れてしまいますので、テスト当日までは定期的に③~⑤を繰り返す必要があります。
少なくとも1日おきには行った方がいいと思います。
一週間前からでも①~⑦をすれば平均点~80点くらいまでは取れると思います!
親が出来ること
勉強の開始は親から誘う
自発的開始を期待してもよいですが、期待できないなら親から誘ってしまいましょう。
「ご飯食べたら30分だけするよ」「ドラマ始まる前に1時間やるよ」「ゲームしたかったらその前に一緒に1時間勉強してからね」などなど。
勉強に対する自己肯定感があがるまで、きっと子供は自発的には始めないでしょうから、やる気を引き出すのも親の役割です。
最初は短時間で
一緒に始めると誘っても、気乗りしないことは集中力が続きません。
最初から30分などと比較的短時間を宣言して、終わりを決めて行うとよいです。
慣れてきたら時間は伸ばせます。
褒めながら
勉強する内容が理解できないうちはとても苦痛なはずです。
出来る限り褒めながら、おだてながらやれればいいと思います。
「こんなことも出来ないの」的な言葉はご法度です。
机に向かう事ができたら、正解したら褒める、疑問をもてたら褒める、調べることができたら褒める・・・それくらいでもいいかも知れません。
隙間時間を活用する
上位層を狙うのでなければ、社会はほぼ暗記で行けます。
そして一問一答程度の簡単な問題だけでも十分な点数が狙えるのが社会の良いところです。
「よし勉強するよっ!」と気合を入れなくても隙間時間でも出来てしまうのです。
5分もあれば数問は出来ますし、ご飯を食べているときに抜き打ちで1問出してもいいですし、テレビCMの間でも少しはできます。
問題集を片手に、親が積極的に問題を出していくことも可能なはずです。
どれか1教科でも結果が出れば、それが今後のやる気につながるかも知れません。
突破口まで導いてあげたり、克服した経験をさせてあげるのも親ができる支援の一つだと思います。
まずは一点突破で自信をつけて、その後他の教科もしてみるというのがおすすめです。
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!