子供の特徴や課題を理解することが大切です。正解はありません。
今回は「塾と家庭教師、どっちがいいの? 始めるならいつから?」の後編記事となります。
後編では塾と家庭教師それぞれの特徴を考えていきます。
前回記事を読んでいない方は、ぜひご一読ください。
塾と家庭教師、どっちがいいの? 始めるならいつから?(前編)
もくじ
塾がいいのか、家庭教師がいいのか
実は塾と家庭教師の間には基本的には優劣はなく、特徴の差があるだけです。
優劣があるとすれば、それは「〇〇塾は進学実績が多い」とか「家庭教師の〇〇さんは全教科ハイレベルの指導でプロ中のプロだ」など、いわゆる個々の差です。
塾や家庭教師はどのように教えるかの形式が違うだけなんです。
自分の子供にとってどの形式が合っているのかを慎重に考え選択する必要があります。
実は一番大事なことは・・・
塾・家庭教師の記事を書いておきながら、本音をぶっちゃけてしまいますが、
一番大事なのは本人のやる気
です。
土台に「本人のやる気」があり、その上に「どのように学ぶか(塾か家庭教師か)」があるというイメージです。
毎日の生活で、どれくらいの時間を割いているか考えてみてください。
「塾や家庭教師」に割く時間よりも、「学校での授業」や「家庭学習」の時間の方が圧倒的に多いはずです(塾・家庭教師の2~4倍程度はあると思います)。
やる気の有無によってその全ての学習の質が上がりますので、
- やる気を引き出す親の接し方
- やる気を引き出してくれる塾や家庭教師
がとても大切です。
関連記事)学校を軽視すると成績はあがらない!
塾・家庭教師の特徴
塾・家庭教師はどのように教えるかの形式が違うだけです。
塾には大きく分けると「集団形式」「個別形式」「オンライン形式」があり、家庭教師にも「家庭訪問形式」と「オンライン形式」があります。
オンライン形式には、1対1で行うものや、1対多数で行うものがありますので、その特徴はそれぞれ「集団形式」「個別形式」に準じます。
塾(集団形式)のメリット・デメリット
メリット① ライバルができる
集団形式は周りと切磋琢磨して勉学にはげむことができます。
テストなどの成績が公表されたり、成績によって席順が変わる塾もあるでしょう。
成績や順位が上がれば嬉しいし下がれば悔しいはずで、結果として集団形式では、必然的に他の生徒を意識するようになります。
競争の可否については賛否両論あると思いますが、結局のところ受験は他者との競争になります。
早いうちから競い合う環境に身を置くことはそれだけでプラスになります。
メリット② 仲間ができる
同じ環境で頑張る中で連帯感が生まれてきます。
ライバルでもあり仲間でもあるのです。
どうやって勉強しているのか聞いたり、受験などの情報交換をしたり、辛い時(特に受験期)に共にに励ましあったりなど様々なメリットがあるでしょう。
メリット③ 専門教師
通常は教科ごとの専門教師に教えてもらえます。
家庭教師は全教科を一人で教えることが多いと思いますので、この点は大きな違いです。
ハイレベルな授業を全教科行うということは、一人の家庭教師には困難です(それが出来る講師に巡り合うのは運次第)。
塾講師は、専門教科に特化しているため多くのノウハウを蓄積しており、ハイレベルな授業を期待できます。
また、つまずきやすいポイントを詳細に把握していたり、それぞれの生徒に合わせた効果的な指導法を持っていたりします。
各教科の能力を最大限に伸ばし、受験で使える武器にしたい場合は専門教師のそろっている塾がいいと思います。
メリット④ 情報量が多い
塾はその地域の生徒が多く通っており、そのため地域特有の情報を豊富に持っています。
学校ごとの学力の違いや、定期試験の内容等も把握している場合もあるでしょう。
公立だったらどこも同じくらいの学力だと思いがちですが、実は公立中学間にも学力差が存在します。(極端な例ですが、校内順位が高くても地域内の順位はさほど高くない場合もあります)
志望校に合格するための学内順位・偏差値・内申点の目安など様々な情報を持っているのも塾の強みの一つです。
デメリット① 見捨てられる可能性
集団形式の一斉授業ではあらかじめ年間を通したカリキュラムが組まれており、一部の生徒の理解が甘くても一定のペースで授業が進んでいきます。
そのため、自分で予習・復習ができることや、積極的に質問をして「わからないを次の日に持ち越さない」ことが必要です。
授業についていけない生徒は見捨てられるというのは、悲しいかな事実です。
もちろん最低限のフォローはあると思いますが、先生だって人間だし時間もパワーも有限です。
集団形式なので、一部の生徒だけに集中することは出来ません。
塾に通いさえすればわからないところを教えてくれるというのは幻想なんです。
塾としては一部の出来の良い生徒が有名校に合格すれば御の字す。
その他の生徒は毎月の学費を払ってくれさえすればそれで満足でしょう(全員そろって有名校を目指せるなんていう理想的な状況はほぼないでしょうから・・・)。
商売だから仕方のないことなんです。
■過去記事の最下部に塾講師の本音を書いてあります(少し過激です)。参考程度にどうぞ。
デメリット② 自分に合ったカリキュラムではない(集団講義)
前述の通り、あらかじめ年間を通したカリキュラムが組まれております。
個別形式の塾や家庭教師が自分に合わせてくれるのとは違い、集団形式では塾のペースに自分を合わせていかなければなりません。
予習・復習・質問が出来なければ学習の質は落ちてしまいます。
デメリット③ 教師との距離は近くない
こちらも前述の通りです。
1対多数では、個の生徒にフォーカスして授業を進めることはできません。
授業中に質問しづらい雰囲気もあるでしょうし、授業の合間や塾後の時間も限られています。
全体的に質問しづらい環境ですが、だからといって質問しないままでは学習の質が上がっていきません。
分からないところを端的にまとめて聞く工夫や、予習・復習をきちんと行ったり、場合によっては先生に気に入られることも重要になってきます。
小学生のように「わかりませーん」だけではダメですよ。
「どこまで理解できて、どこから理解できないのか」を説明したり、「ここまでできたけどおかしいところはないでしょうか?」など聞き方を工夫してやる気をアピールしていきましょう!
デメリット④ 親には勉強の様子がわからない
当たり前のことですが、親は子供の塾での様子を直接見ることはできません。
塾講師との面談を実施しているところもありますが、その場でだいたいの様子を知ることができるのみです。
もちろん塾としては商売なので、多少の脚色があることは言うまでもなく、多少難があっても「お子さんは頑張っていますよ」となります。
通い続けてもらわないといけませんからね!
とても効率的に勉強出来ているかもしれません(すばらしい!)。
まじめに取り組んではいても学習効率が良くないかもしれません(少し工夫がいる)。
遊んでいるだけかもしれません(友達に会いに塾に来ているような子もいます)。
塾(個別形式)のメリット・デメリット
メリット① 自分に合ったカリキュラム
個別形式や家庭教師は自分のペースで先生に質問しながらしっかり理解を深められます。
教師の方でも、生徒の学力に合わせて指導を行います。
集団形式にはない特徴で、「この単元は苦手そうだから丁寧に説明して、確認テストも多めに行おう」「数学は学年相当だが、英語は苦手なので中1の範囲から行おう」等、いろいろと工夫をこらします。
メリット② 専門教師
通常は教科ごとの専門教師に教えてもらえます。
家庭教師は全教科を一人で教えることが多いと思いますので、この点は大きな違いです。
ハイレベルな授業を全教科行うということは一人の家庭教師には困難です(それが出来る講師に巡り合うのは運次第)。
専門教科に特化しているため多くのノウハウを蓄積しており、ハイレベルな授業を期待できます。
また、つまずきやすいポイントを詳細に把握していたり、それぞれの生徒に合わせた効果的な指導法を持っていたりします。
各教科の能力を最大限に伸ばし、受験で使える武器にしたい場合は専門教師のそろっている塾がいいと思います。
メリット③ 細かな理解度チェック
個別形式や家庭教師では、1対1・1対少数で指導するため、生徒個人の細かな理解度まで把握することが可能です。
「わかったって言ってるけど本当は理解できていないな」とか「宿題や課題は答案のまる写しだな」とか「いつも同じところでつまるから、ここが原因で成績が伸び悩んでいるな」など、細部まで手に取るようにわかるのです。
それにより、特に英数国などの積み重ね要素が強い教科に関しては、2学年3学年も以前にさかのぼって習いなおしをするなど工夫ができますし、特定部分の学習にはより時間をかけるなどが可能です。
メリット④ 教師との距離が近い
集団形式では、授業中にちょっと気になったことがあっても、その場で質問するのはむずかしいと思います。
このちょっとした疑問はとても大切で、しかしちょっとした疑問なだけあってすぐ質問しないと、自分がわからなかったことさえ忘れてしまいます。
それが積み重なって「わからない」や「苦手」になっていくんですね。
集団形式だとしづらかった質問が、個別形式や家庭教師では気軽に質問できます。
えてしてそういう部分が試験に出たりするので、これは重要なポイントです。
デメリット① ライバルができづらい
集団形式とは異なり、個別形式や家庭教師では1人または少人数で授業を行うため、競争意識が生まれにくいなどのデメリットもあります。
日々の授業や会話の中でリアルタイムに彼我の学力差を認識でき、切磋琢磨する仲間がいるのはとても重要なことですので、この点はデメリットになります。
デメリット② 自分の学力が確認しづらい
1人または少人数の授業ではまわりとの学力の比較ができず、自分の学力(順位)が認識しづらいです。
もちろん定期テストや模試などを積極的にうけることで順位は確認できますが、それは数ヶ月に1度の機会であって、リアルタイムではありません。
自分の学力を把握することは勉強意欲に直結しますので重要なポイントです。
デメリット③ 親には勉強の様子がわからない
当たり前のことですが、親は子供の塾での様子を直接みることはできません。
塾講師との面談を実施しているところもありますが、その場でだいたいの様子を知ることができるのみです。
もちろん塾としては商売なので、多少の脚色があることは言うまでもなく、多少難があっても「お子さんは頑張っていますよ」となります。
通い続けてもらわないといけませんからね!
とても効率的に勉強出来ているかもしれません(すばらしい!)。
まじめに取り組んではいても学習効率が良くないかもしれません(少し工夫がいる)。
遊んでいるだけかもしれません(友達に会いに塾に来ているような子もいます)。
家庭教師のメリット・デメリット
メリット① 自分に合ったカリキュラム
個別形式や家庭教師は自分のペースで先生に質問しながらしっかり理解を深められます。
教師の方でも、生徒の学力に合わせて指導を行います。
集団形式にはない特徴で、「この単元は苦手そうだから丁寧に説明して、確認テストも多めに行おう」「数学は学年相当だが、英語は苦手なので中1の範囲から行おう」等、いろいろと工夫をこらします。
また家庭教師であれば、志望高が決まっている場合は全教科を通した学習計画を立ててもらえる場合もあるでしょう。
メリット② 細かな理解度チェック
個別形式や家庭教師では、1対1・1対少数で指導するため、生徒個人の細かな理解度まで把握することが可能です。
「わかったって言ってるけど本当は理解できていないな」とか「宿題や課題は答案のまる写しだな」とか「いつも同じところでつまるから、ここが原因で成績が伸び悩んでいるな」など、細部まで手に取るようにわかるのです。
それにより、特に英数国などの積み重ね要素が強い教科に関しては、2学年3学年も以前にさかのぼって習いなおしをするなど工夫ができますし、特定部分の学習にはより時間をかけるなどが可能です。
メリット③ 人間関係に悩まなくてよい
集団個別問わず塾には人が集まるためどうしても人間関係が発生します。
個別形式で仮に1人だったとしても、塾のはじまりと終わり、休憩時間には友達とのふれあいが発生しますが、家庭教師の場合は自宅ですので人間関係に悩む必要はありません。
メリット④ 教師との距離が近い
集団形式では、授業中にちょっと気になったことがあっても、その場で質問するのはむずかしいと思います。
このちょっとした疑問はとても大切で、しかしちょっとした疑問なだけあってすぐ質問しないと、自分がわからなかっとことさえ忘れてしまいます。
それが積み重なって「わからない」や「苦手」になっていくんですね。
集団形式だとしづらかった質問が、個別形式や家庭教師では気軽に質問できます。
えてしてそういう部分が試験に出たりするので、これは重要なポイントです。
メリット⑤ 勉強している様子を親が確認することが出来る
家庭で勉強を行うため、子供の勉強の様子を直接確認することができます。
学校での普段の様子は確認できませんが、家庭で直接確認することにより、間接的に学校での様子も想像できるでしょう(集中して行えているか、積極的に勉強に向き合えているかなど)。
デメリット① ライバルができづらい
集団形式とは異なり、個別形式や家庭教師では1人または少人数で授業を行うため、競争意識が生まれにくいなどのデメリットもあります。
日々の授業や会話の中でリアルタイムに彼我の学力差を認識でき、切磋琢磨する仲間がいるのはとても重要なことですので、この点はデメリットになります。
デメリット② 専門教師ではない
塾とは異なり家庭教師は1人で全教科を教えることになります。
教師も人間ですので得意不得意があります(理系科目が得意で文系科目が苦手など)。
もちろん中学校レベルであれば全教科それなりに教えることは出来るでしょうが、得意科目と苦手科目では、おそらく授業の質が異なると思います。
例えば数学や理科は非常に内容の濃いトップレベルの授業ができるけど、国語や社会は教科書の内容程度にとどまったりすることもあるでしょう。
全教科をハイレベルで行える家庭教師に当たるのは運の要素が強く、目指す学力レベルによっては家庭教師よりは塾の方がいい時があります。
デメリット③ 教師の質にばらつきがある
教師の指導力には開きがあります。
アルバイト登録の学生もいれば、1対1で生徒と向き合って最高の教育サービスを提供したいというプロまで、質にはバラつきがあります。
指導力差(学力差)もさることながら仕事に向き合う姿勢も千差万別。
腰かけ程度で家庭教師を行う人とプロとして真剣に行う人がいるのでそれは当然のことでしょうが、「はずれ」にあたった場合、生徒としてはたまったものではありません。
「適当に問題を解かせて、適当に解説をし、適当に宿題をだす」ということをしてても、生徒や親にはなかなかわかりづらいものです。
子供のわからないにどれだけ真摯に向き合えているか、工夫をして授業を行っているか(教科書・解説の棒読みになっていないか、など)、授業や宿題が問題集頼りになっていないか(苦手な場合は複数学年にわたる授業が必要なため、1冊の問題集では対処がむずかしい)など、他にもたくさんのチェックポイントがありますが、「?」がでた場合は教師の変更をした方がいいかも知れません。
そして、親も積極的に教育に関与することで、家庭教師に程よいプレッシャーを与えることができます。
例えば「〇〇の部分を子供と話してたんですが、この部分はどうやって説明すればよいでしょうか?私も子供にフォローしたいので教えてください」など、たまに聞いてみるといいと思いますよ!
親の得意だった分野で質問してみると、教師の指導力(学力)がだいたいわかりますのでおすすめです。
デメリット④ 自分の学力が確認しづらい
1人または少人数の授業ではまわりとの学力の比較ができず、自分の学力(順位)が認識しづらいです。
もちろん定期テストや模試などを積極的にうけることで順位は確認できますが、それは数ヶ月に1度の機会であってリアルタイムではありません。
自分の学力を把握することは勉強意欲に直結しますので重要なポイントです。
塾と家庭教師に優劣はありませんが、お子様の向き不向きはあります。
家庭教師にはあたりはずれがあるので、お試し期間で何人かの教師と接してみて決めることをおすすめします。
複数会社にまたがってもいいので3人~5人程度は試してみてください!
また、お子様の成長に合わせて(学力だけでなく人としての成長も)塾や家庭教師を変えていってもいいと思います。
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!