対策の具体例(中学1年生2学期中間)

定期テスト対策を初めて行ったときの様子をまとめました

しょーちゃん

こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!

今回は前回の記事で説明したテスト対策について、うちのおにーちゃんは具体的にどうしたかを記事で書いていきます。

学力や得意・苦手、そして子供の性格など、千差万別で同じことはないと思いますが、みなさまの参考になれば幸いです。

もし親子で学力アップに取り組もうとする方がいらっしゃれば、前回記事も合わせて読み、ご自身のお子様用の計画を立ててあげてくださいね!

前回記事

定期テスト対策について 前編

定期テスト対策について 後編

定期テスト対策 最初の一歩

定期テスト対策の前編でも書きましたが、まずはじめに行うことは

  • 学力の現状把握
  • 具体的な目標

です。

学力の現状把握

まず現状把握ですが、うちのおにーちゃんの場合は全教科ほぼ平均点でした。

得意な数学が平均より少し上で、(平均が50点だったら60点くらい)

苦手な国語・社会が平均より少し下。(平均が50点だったら45点くらい)

順位は約200人中119位で、半分よりは下でした。

一通り問題集をやらせてみましたが、どの教科も理解が3割・なんとなく理解が2割・わからないが5割くらいでした。

くーちゃん

平均点くらいの子はだいたいそんなもんじゃないー? これから頑張ればいいのよ~

現状把握により学力の穴は発見したものの・・・穴だらけの状態です 笑

特に苦手な国語と社会はひどく、問題集には白紙回答が目立ちました^^;

次のテストまでひと月ほどしかない為、全教科をまんべんなく教科するのは効果が薄いと判断しました。

そこで、

一教科に集中し点数を大幅にあげることで、自信をつけてもらう作戦

にしました。

自分の学力に対する「自己肯定感」をあげる

ということです。

自分はこんなものと思ってしまうと、学力が伸びなくなってしまいます。

しょーちゃん

「やればできる」と思ってくれれば、次回以降の勉強にもつながるはずです!

具体的な目標

集中する強化は「社会」に決めました。

理由は5教科の中でもっとも点数が上げやすいからです。

まずは「社会」を集中し点数の大幅アップを狙います。

そして

頑張れば点数に反映されるということを感じ取ってもらうことを目標

にしました。

学力が低いうちはテスト勉強自体がかなり辛いと思いますが、ここで頑張って少しでも自信をつけておけば、後々のテスト勉強に影響するはずです。

ゴールまで走り続けることができるように、今回の目標を設定しました!

ゴールは志望校の入試で、今回のテストじゃありません

各教科の具体的目標は以下のように決めました。

  • 英語  +5点 英単語とキーセンテンス
  • 数学  +5点 問題演習
  • 国語  +5点 漢字・用語
  • 理科  +5点 用語と問題演習
  • 社会  +20-30点 教科書の基礎から行う。用語と問題演習

集中教科以外は前日含めた3日程度、残りの勉強時間はすべて社会にあて、点数の大幅アップを狙います。

テスト対策 行動内容

テスト勉強は基本的に二人三脚です。

子供だけにまかせていると、自分のやりやすいところしか勉強しない可能性が高いので、机に向かっているからといって安心してはいけません。

勉強開始はテストの1ヶ月くらい前からで、1日1時間程度の軽めの勉強から始めました。

あまり頑張りすぎても続かないので、子供の様子を見ながら10~30分程度で終わる日や、全く勉強しない日もありました。

部活もありますし塾にも通っているので、勉強時間を確保するのは意外にも困難です。

ですので、まとまった時間が取れる日とそうでない日を分けて計画的に勉強を行っていく必要があります。

少ししか時間が取れない日でも、隙間時間をいかに使うかに気を配りました。

定期テスト対策 社会以外の4教科

テスト週間(一週間前)にそれぞれ3日程度の勉強を行いました。

事前の現状把握では、単語や漢字、重要用語(教科書の太字部分)の間違いがあったり、数学では計算ミス、英語では基本的な文法を理解していない部分が多くありました。

テストでも簡単な問題(いわゆる点取り問題)として出題されることが多く、そこで点を落とさないようにすれば、現状維持~+5点くらいは取れると予想しました。

教科書ワークについては一通り問題を解いて間違った部分を解説するという形式で行いました。

問題に関しては繰り返し解くことが望ましいですが、時間が足りなかった為、ほとんどの教科で1回きりの演習でした。

使った教材

  • 教科書
  • 学校のワーク・小テスト
  • 教科書ワーク

定期テスト対策 社会  +20-30点 教科書の基礎から行う。用語と問題演習

今回のテスト対策は社会に集中して行いましたので、詳しく解説をします。

社会のテスト範囲は以下の通りです。

  • 一学期の復習(地理)
  • 歴史(古代史)
  • 時事問題

事前の現状把握について

事前の現状把握で一番大事なのは、

あてずっぽうでの回答を禁止すること

です。

ここでの目的は点を取ることではなく、学力の穴を見極めることです。

できれば、回答に対してこちらから質問するなどして、理解の正しさや深さを知っておくのもよいと思います。

今回は、曖昧な理解での50点より0円の方がましということを伝え問題に取り組んでももらいました。

結果として回答には空欄が多く、全く覚えていない・内容を把握できていないということがわかりました。

また、比較的覚えている部分と勘違いして覚えている部分も明らかになりました。

学力の現状

  • 勉強不足からくる全体的な知識の欠如
  • 弥生時代が比較的得意(社会科見学で遺跡資料館に行ったからだと思います)
  • 四大文明と古代ギリシャ・ローマの区別がついていない

授業形式で最初から教える

現状把握で全体的な知識の欠如がわかりましたので、集中して授業を聞けていないことが想定されました。

この状態でいきなり問題演習に入るのはリスクが伴う為、あえて授業形式で最初から教えることにしました。

一夜漬けであれば用語や年号を単純に暗記するだけて十分です。

しかし長い目でみたとき(高校受験まで3年、大学受験まで6年)、単純な暗記だけでは壁にぶつかる可能性が高くなります。

記憶の定着が悪くなる、知らない用語を知っているものから類推できなくなる、記述式に問題に対応できなくなるのがその理由です。

歴史は流れ・関連で覚えることが重要です。

古代中国「秦の始皇帝」は長さ・容積・重さの基準・文字・貨幣などを統一しました。

正直なところ、この程度であれば丸暗記をしても問題はないかも知れません。

しかし「なぜ?」を考えることで理解が深まります。

また、歴史は繰り返すという言葉がある通り、時代や地域が異なっても同じことが起こることが多いです。

それは、それが起こる理由に共通点があるからなんです。

ここでの理由は簡単に説明すると、

  • 命令を正確に伝達するため
  • 税を正確に徴収するため

なのですが、小中学生には「自分が始皇帝だったらどうおもう?」と問いかけると効果的です。

聞くだけ(受動的)でなく自分で考える(能動的)からです。

実際の勉強では、質問し考えさせ、答えさせるという形をとっていました。

–(例1)——————————————–

言葉が違ったらどうなるとおもう?

言葉がわからないと間違って伝わることがあるよ。

例えばあなたがある人に、3時までに来て欲しいとお願いしたとする。

でも正しく伝わってなくて、その人が来たのは3日後だった・・・

急ぎの用事だったら大変だよね?

正しく伝わらなかった原因は何だと思う?

いろんな原因があると思うけど、言葉の違いは大きいよね。

だから言葉は統一した方が便利だよ。

-(例2)——————————————–

あなたが王様だとして、みんなから税を集めるとします。

単位が統一できていないので「桶一杯の米」を持ってくるよう命令する。

そうすると、大きな桶で持ってくる人、小さめの桶で持ってくる人、いろんな人が出てきます。

ずるして出来るだけ小さい桶で持ってこようとする人が多くなるかも知れないよ?

そうなってしまうと国が貧しくなってしまうし、あなた(王様)は困っちゃうよね?

どうしたら困らないようになるかな?

そう、桶のサイズを決める、つまり単位を統一するといいよね。

①教科書の音読

テスト範囲の教科書は一通り音読させました。

音読することは自ら言葉を発する(アウトプット)ため、黙読よりも記憶定着には効果があります。

また、単語や流れを理解できているかがわかりやすいです。

理解ができていないと、変なところで区切ってしまったり、スムーズに読めなかったりします。

②流れ・関連を読み取りまとめる

親子で一緒に考え、ノートにまとめたり時には簡単な年表を作ったりしました。

流れがわかるだけでよいので、きれいに作りこむ必要はありません

ここで、大体の流れ(前後の出来事の関わり合いなど)や用語の意味、なぜそれが起こったのか等をだいたい理解しておければよいです。

③一問一答形式で用語等をおぼえる

一問一答形式の問題集や単語帳などを利用して用語を覚えていきます。

数をこなすことが重要となりますので、迷ったり不安になったらすぐ回答を見て次の問題に進むといいでしょう。

おにーちゃんの場合でも「即答できなければ次」というルールで手早く行っていました。

一度で覚えようとする必要はありません。

くり返しくり返し行ううちに自然と覚えていくことができます。

この部分は隙間時間を利用してできるところでもあります。

登校準備が終わってから家を出るまでの数分や、帰宅後の数分など、空いた時間を有効活用してください。

そうすることで勉強がはかどるだけでなく、まとまった時間の休憩を取れるなど、学習の質が高まっていきます。

④総合問題をといてみる

用語を覚えたら次は総合問題に挑みます。

①~③の過程を経ているので、最初の頃よりは解ける問題は増えているはずです。

ここではすべて正解する必要はありません。

間違ったところは、また覚えなおせばいいんです。

勉強は反復学習です。

学習の穴(間違ったところ)は繰り返し問題を解くことで1つずつ埋めていけば問題ありません。

①~④の反復

あとは①~④を何度も繰り返していきます。

テスト範囲全体で繰り返すより、小さなまとまりごとに繰り返していった方が記憶の定着がよいように感じました

例えば、「古代文明の起こり・四大文明」で①~④をしてから、「古代ギリシャ・ローマ」で①~④をして、「古代日本(縄文・弥生)」①~④をするということです。

④の総合問題をするとき、余裕があればひとつ前のものも同時にやれれば、なおよいと思います。

「古代ギリシャ・ローマ」④をするとき余裕があれば「古代文明の起こり・四大文明」④も復習を兼ねて行い、「古代日本(縄文・弥生)」④をするときには「古代ギリシャ・ローマ」④もやるという具合です。

時事問題

うちの学校は、時事問題は選択での出題と決まっていました。

ですので前日に専用の問題をインターネットで探してきて覚えるようにしました。

「中学 社会 時事問題」などで検索すればたくさんのサイトが検索に引っ掛かります。

テスト対策的にはこれで十分です^^

しかし、時事問題の出題には「広く社会に目を向けてほしい」という意図があります。

これを機会に、新聞やニュースにも目を向けてみるのはいかがでしょうか。

家族でテレビニュースを見ているときなど、意識して話しかけてあげることは出来ると思います。

使った教材

  • 教科書
  • 教科書の要点をまとめた参考書
  • 教科書ワーク
  • インターネット(時事問題対応)

テストの結果は・・・?

1学期の中間・期末では50点もいかなかった社会ですが、

結果は78点でした。

約30点の大幅アップ達成です!

中学社会は暗記がほぼ100%なので、勉強量からすれば当然の結果(個人的にはもっと取れてもおかしくないと思う)なのですが、

おにーちゃんは大変喜んでいたので、これでよしとします^^

自信をつけてもらい、今後の勉強の励みになってくれることを願っています!

ちなみに、他の教科は目標点に届いたり届かなかったりで、5教科の順位としてはほぼ変わらず、微増という結果に終わっています。

ここがゴールではなくスタートなので、これから一歩ずつ頑張っていければいいなぁと思っています!

しょーちゃん

頑張れば点数が上がるという実感をもてたので、目標は達成したと思います!