子供の成長について考えてみましょう
親にとって子供はいつまでも子供です。
たとえ自分の背を追い越すようになっても、おむつを替えたことや、泣き虫だったこと、急な病気で夜中病院に走ったことなど、つい昨日のように思えてしまいますよね。
親ってそんなもん。
でも子供は日々成長します。
1年も違えば体も心もずいぶんとお兄さん、お姉さんになります。
子供自身にも成長した自覚があるでしょう(親から見ればまだまだですが・・・)。
以前と同じような子供扱いをされると、つい反発したくなるときもあると思います。
親だからこそ、大人だからこそ、子供の成長に合わせて接し方を変えていかなくてはいけませんよね。
僕はそんな気がします。
もくじ
子供の成長段階と勉強について
子供の成長に合わせた学習をするのがよいと思います。
当たり前ですが、過度に難しいものに触れさせても理解できないばかりか勉強が嫌いになってしまいます。
そうなっては本末転倒。
何も大人がイメージする算数・数学や国語のようなものばかりじゃなくても、生き物や乗り物のことだったり、絵本や童話を読むことだったり、テレビやYouTubeだって番組によってはとても勉強になります。
子供にとって視野を広げれることができるものは全て勉強だと僕は思っています。
子供の未来は無限大。
その手助けをしてあげられることって、とっても素敵なことですよね!
乳幼児期と勉強
乳児はまだこの世界になれていません。
いわゆるデビューしたてほやほや。
大人が当たり前だと思う事も、ほぼ全てが初めてで刺激的です。
身近な人や周囲の物・自然などと関わり、興味・関心の対象を広げていく時期になります。
子供同士での遊びでは、相手の気持ちになって考えたり、時には葛藤するなかで社会性の基盤が育まれていきます。
親、兄弟、親戚など大人との関わりから、愛されること、大切にされることで、人への信頼感をはぐくんでいくのもこの時期。
この時期に一番大切な勉強は愛情だと思います。
- 愛情
- 基本的な生活習慣の形成
- 自己肯定感の獲得
- 道徳性や社会性
幼児教育をする派、しない派にわかれると思いますが、基本的には子供が興味をもてるかどうかだと僕は思っています。
親子で楽しんでやれればOKですよね!
逆にイヤイヤやるようだと①③あたりに悪い影響が出てしまうかも知れません。
小学校低学年と勉強
小学校低学年には、まだまだ幼児期の面影があります。
成長度合いも子供によって全然違いますよね。
同学年の子とついつい比較してしまいがちですが、それはダメですよ~
子供ながらに傷ついちゃいます。
その子なりにできたら二重丸。
それでいいと僕は思います。
さて、この頃は大人も子供も環境が大きく変わります。
大人にとっては、保育園時代よりも子どもを預けられる時間が短くなる為、働き方など育児環境を変える必要がでてくるかも知れません。
子供は義務教育に入り、小学校というこれまでとは大きく異なる集団生活を始めることとなります。
保育園や幼稚園のように一人ひとり構ってもらえることは減っていきます。
集団の中のルールを守ることや、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになっていきます。
言語能力や認識力はこれまでより高まり、自然等への関心が増えるのもこの時期です。
- 「人として、行ってはならないこと」や、集団や社会のルールを守ることなど、善悪の判断や規範意識の基礎の形成
- 自然や美しいものに感動する心などの育成
音楽や歌、サッカーやスイミングなど芸術や運動の習い事を始めるにはいい時期かも知れません。
小学校高学年と勉強
子供は9~10歳の時期に大きく成長します。
幼児期から小学校低学年までは具体的なモノや数以外を認識するのは困難でしたが、抽象的な概念も理解できるようになります。
対象との間に距離をおいた分析ができるようになったり、自分のことも客観的にとらえられるようになりますが、一方で、発達の個人差も顕著になる時期です(いわゆる「9歳の壁」)。
自己肯定感を持ちはじめる時期だが、発達の個人差から自己に対する劣等感を持ちやすくなる時期でもあるので注意が必要です。
- 抽象的な思考の次元への適応や他者の視点に対する理解
- 自己肯定感の育成
- 自他の尊重の意識・他者への思いやり
- 集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
- 体験活動の実施など実社会への興味・関心を持つきっかけづくり
この頃の子供は本当に大きく成長します。
小3後半から小4にかけて中学受験が始まるのも納得です。
中学受験をしないまでも、学校の勉強にかかわる習い事を始めるにはよい時期だと思います。
また、反抗期が始まる前までは、親の言う事も比較的よく聞いてくれますし、学習内容も簡単なので、市販のワークなどで親子学習をするのもおすすめです!
遊びなどの誘惑も多いので(遊びだって大事です!)、親が意識してシュケジュール管理をした方がよい場合もあります。
中学生と勉強
中学進学にともない子供の環境が大きく変わる時期です。
参考)小学生の学力 中学入学前に準備しておきたいこととは(「中1の壁」対策)
思春期や反抗期がやってきて、様々な葛藤の中で自分を模索し始める時期ですよね。
親など大人との関係よりも、友人関係を重視しがちな年頃。
仲間同士の評価を強く意識するあまり、時には大人社会のルールからはみ出てしまうこともあると思います。
そんなときは厳しく叱ることも重要。
ただこれも普段の愛情があって、そして伝わっていることが最低条件。
ひとりの人間として向き合い、褒めるところは褒め、叱るべきは叱るのが大事です。
そして親は口だけでなく背中をみせる(話し方、生活態度、家族に対する姿勢、仕事や勉強に対する姿勢など)。
もう数年後には成人してしまいますからね、相手はもうすぐ大人、なのです。
見られているっていう、いい意味での緊張感は大事だと思います。
- 人間としての生き方を踏まえ、自らの個性や適性を探求する経験を通して、自己を見つめ、自己の在り方を思考
- 社会の一員として自立した生活を営む力の育成
- 法や決まりきまりの意義の理解や公徳心の自覚
この頃になると、小学生の頃のように親が勉強を見てあげることはむずかしくなってきます。
塾や家庭教師などプロに任せるのが一番ですが、一番重要なのはまかせっきりにしない事です。
塾にいる時間は短時間ですし、結局は家庭での学習の差(質・量)が大きく影響してきます。
褒めるなどの声掛け、取り組みやすい環境をつくることは思っているより大切だと思います。
とくに褒めること、これが最重要だと感じています。
褒めても、もう昔のように素直に喜んではくれませんが、裏ではとっても嬉しいはず。
素直になれないだけ。
体は大きくなっても、心はもう少し子供のままなんです。
可愛いままなんですよね。
素敵なところ、頑張っているところを見つけて、どんどん褒めていきましょう!
中学校の後半には受験が待っています。
おそらく大半の子にとって初めての経験です。
この頃までに、学校や塾を活用しながら自分ひとりで勉強することが出来るように、補助をしていくのが親としての関わり方だと最近は考えています。
高校生と勉強
高校生にもなるともう大人の一歩手前です。
ひと昔前とは違い在学中に成人になってしまいますしね。
本人たちも未熟ながら数年後成人になることや大学進学など、これからの社会でどのように生きるのか真剣に模索しはじめます。
人生の先輩としてよき相談相手や、手本になれるといいですよね!
思春期や反抗期も終わりつつあるので、大人が工夫すれば家庭ないでも様々な対話の機会をつくれると思います。
人によってはもうすぐ親元を離れてしまう時期ですし、一緒に長時間を過ごすのは最後になるかも知れません。
- 人間としての在り方生き方を踏まえ、自らの個性・適性を伸ばしつつ、生き方について考え、主体的な選択と進路の決定
- 他者の善意や支えへの感謝の気持ちとそれにこたえること
- 社会の一員としての自覚を持った行動
高校生になってまで、勉強のことに親が口を出すのは避けたいものです。
仮に親が手取り足取り教えたことで一定の結果が出たとしても、親の援助がないと勉強をすることが出来なくなってしまうかも知れません。
自らが必要なときに、必要に応じて勉強できるようになって欲しい。
そう思うならぐっと我慢して見守ることが大事。
そしてその前段階(幼児期・小中学校)で段階的にその子なりの学習法を身に付けていることが大事だと考えています。
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!