「買いたい妻、反対の夫」そんな家庭が多いようです。食洗器をおすすめする理由を記事にしてみました。
食洗機を買いたいけど、夫(または家族)が反対するというご家庭は多いようです。
ご家庭の事情も様々だし反対の理由も様々。
実は買わない方がいいんじゃないか、そんな気もしてきますよね。
実際はどうなんでしょうか。
少し掘り下げて考えてみます。
もくじ
食洗器ってみんなもってるの?
とりあえずよそのお宅が気になりますよね 笑
「食洗機」意外と使ってない!? 2000人に聞いた「所有率」と「使用率」
この記事によると、
- 食洗器を使っている人は全体の約25%
- 持ち家で食洗器保有率は約40%
- 賃貸での食洗器保有率は約10%
あれあれ、意外と少ないですね。
まだまだ贅沢装備みたいね~。必需品ではなさそう。
贅沢(必需品じゃない)は敵なのか!?
必需品じゃなくても持っているもの、実は身の回りにたくさんあったりします。
食洗器の導入を考える前に一度振り返ってみましょう。
- 過度に大きな住宅:住むだけならもう少し小さい家で可。
- 車:軽自動車か普通車で十分。グレードは最低。
- スマートフォン:電話するだけならガラケーで足りる。
- 衣服:安価な服で十分。
- 化粧品類:最低限。高めのは不要。
- 時計・装飾品:なくても可。時間はガラケーで見れます。
- 音楽・趣味・嗜好品(酒・たばこ・おやつ):なくても・・・(ツライ・・・)
必需品じゃなくても要りますよね!?
悲しくなってきました 苦笑
考えればもっともっと出てきそうです・・・
最低限の生活を考えるとなんだかさみしくなってしまいます。
やっぱりある程度の贅沢は生活に彩りを添えてくれますね!
手洗いと食洗器のコスト差を考えてみる
必需品じゃなくても、かかるコストがそれなりならいいかも知れません。
さらに生活に彩りを添える効果が高ければ嬉しいですよね!
水道光熱費の差
結論から言うと手洗いと食洗器で、
水道光熱費の差はほとんどありません。
色々なメーカーや家電量販店では食洗器のほうが低コストとうたっていますが、そこは売る側の立場を考えて厳しめに判定します。
実際は食洗器の方が確かに低コストですが、それぞれの家庭の状況が違います。
使用する時間によって電気料金は変わりますし、こまめに使いたいご家庭もあるでしょう。
「年間5,000円~10,000円程度の節約で、〇〇年使えば・・・」と言いたいところですが、
心を鬼にして、ここは引き分け判定にします!
参考)食洗機と手洗いはどっちが節約できる?より節電・節水する方法
①本体代金について
食洗器導入を検討する際に検討するべきコストは2つです。
「購入にいくら必要か」と「導入後どれくらいの時間(コスト)を捻出できるのか」です。
食洗器には比較的高価なビルドインタイプや安価な据え置きタイプなど様々なタイプがあります。
そして据え置きタイプも2~3人用、5~6人用とサイズが分かれています。
安いものだと2~3人用で30,000円以下のものもありますが、少し大きなタイプを買うのがおすすめです(大は小を兼ねます!)。
また忘れてはならないのが設置費用でこれも本体代と合わせてコストと考えておきましょう。
設置費用はピンキリですので、家電量販店で購入時に、本体+工事費の合計金額で折衝をするといいでしょう。
ちなみに僕の場合は5~6人用の取り付け費用で7,000円でした(某大手家電量販店)。
- 本体代:80,000円~(目安)
- 設置費用:10,000円~(目安)
だいたい100,000円の予算があれば足りそうです。
②手間賃をどう考えるかについて
「100,000円なんて高い!反対!」
すごくわかります。
大金ですよね!
でももう少し待ってください。
もうひとつのコストについて考えるまでは。
それは「手間賃」、つまり食洗器を導入したことにより自由になった時間(コスト)についてです。
食器の手洗いにかけている時間はどれだけか
様々な記事がありますが、1回の食器洗いにかける時間はおよそ20分。
参考)「食器洗い」の価値は年間約146万円!? 女性たちの「食器洗い」ストレスの実態が判明・“面倒で後回し”דたまって憂うつ”の悪循環も…
参考サイトはPanasonic調べ、いわゆる売りたい側なので、かなり厳しめに数字を変換してみましょう。
- 1回の食器洗い時間:20分⇒15分
- 1日の食器洗い回数:2回⇒1回
- 年間の食器洗い日数:365日⇒300日(外食や外泊もあるでしょう!)
少なくとも年間で4,500分(75時間)を食器洗いに費やしている計算で、それがそのまま食洗器導入によって捻出した時間(コスト)になります。
まぁ実際のところは、もっと多くの時間がかかっていると思います。
毎日理想的なペースで洗い物が出来るわけでもなく、1日1回の食器洗いではちょっと不安(特に夏場)。
そして週1のペースで外食は多いと思います(そういうご家庭がうらやましい 笑)
75時間/年の価値について(最低時給換算)
①の本体代金と比較するために、あえて同じ単位(金額)に換算してみます。
最低時給が一番高いのは東京都で1,041円、一番低いのは820円で、平均961円となります(2021年)。
参考)最低賃金とは|2022年いつから上がる?全国・都道府県別の最低賃金を解説
- 最低時給1,041円の場合 :75時間労働は78,075円
- 最低時給820円の場合 :75時間労働は61,500円
- 最低時給961円(全国平均)の場合 :75時間労働は72,075円
主婦の労働には実際にお金が払われることはありませんが、(最低時給でも)61,500円~78,075円の価値があるということになります。
主婦の仕事にそれだけの価値があると思うのもよし、捻出した時間で働くのもよしです。
1年~2年で元がとれちゃいますね!
75時間/年の価値について(先行投資)
75時間を投資した場合にはどれくらいの価値があるでしょうか。
その時間で資格を取る場合で考えてみます。
- ITパスポート:20~50時間
- 日商簿記2級:250~300時間
- 診療報酬請求事務能力認定:250~300時間
- FP2級:350時間
- 宅建士:400時間
- 行政書士:500~600時間
- TOEIC100点UP(~600点):200時間
- TOEIC100点UP(600点~):300時間
単純計算はできませんが、1年~4年くらいで取れる資格もあります。
またTOIC点数アップのための勉強にまわせば、昇進や再就職の際に有利になるでしょう。
たとえ現在が専業主婦だとしても将来何があるかはわかりませんので、先行投資にはそれ相応の価値があると思います。
75時間/年の価値について(夫婦円満・一家団欒)
資格の勉強をするにはやる気が必要です。
しかし夫婦や家族でコミュニケーションを取るのはそれに比べ簡単だと思います(努力は必要です!)。
結婚生活が長くなるにつれて夫婦は、良く言えば「空気みたいな存在」、悪く言えば「惰性」の関係になってしまいます。
「うちは大丈夫!」と思っている方も多いと思いますがはたしてそうでしょうか。
1,000人へのアンケートで
- 夫婦間で会話が必要と回答:97%
- 会話時間が足りていない:1日あたり平均18分の不足
- 夫婦一緒にいたいかの回答に男女差:男性89.0% 女性68.0%(50代)
「言葉にしなくても、雰囲気で言いたいことが分かる」はもう幻想かも知れません。
せっかく好きで結婚した同士ですから、日常のこと、二人の将来のことなど様々なことを話し合ってみてください。
付き合い始めた頃や結婚当初と比べて会話時間が減っていませんか?
お互いが自然に向き合えるよう十分な時間を確保しておくのがいいと思います。
もちろんイベント事やおかしタイムなど、大小いろいろな工夫をして、それを楽しんでください!
不足している18分はちょうど食器洗いの時間ですよ。
そして食器洗いに使う時間帯は一番コミュニケーションの取れる時間でもあるはずです。
食洗器導入にかかるコストに対するリターンは思ったよりも高そうです!
ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみにわが家では、過去10年で一番よかった買い物は夫婦ともに「食洗器」で一致してます。
賃貸・据え置きタイプ(5~6人用)です。
導入反対に対する個人的見解
食洗器は高い
高い安いは絶対的は価格では決まらず、価格に見合った価値があるかどうかが基準です。
価値感は夫婦でも違って当たり前ですが、「高い」をどちら側が言うかによって状況は異なるでしょう。
自分が食器洗いをしているなら「高い」はありだと思います。
もちろんご本人がしっかり仕事をしている(長時間洗わず放っておいたり、洗い残しがないなど)が大前提です。
他の人が食器洗いをしているのに「高い」という場合は、その人のことや洗い物のことを下に見ているような気がしてしまいます(危険!)。
住居・車・趣味嗜好品など、他を最低限に抑えていないとすればなおさらです。
洗い物は俺がやるからいい
すでに完璧に出来ているなら問題ないと思います。
でもこれからやるつもりなら、まず自分が完璧にこなしてからだと思います。
1週間や1ヶ月の短時間ではなく、しばらくやってみてから判断すべきです。
疲れているときや体調の悪い時、忙しい時も家事は休めません。
実家では使っていなかった
きっとお母さんが使っていなかったから出た意見かと思いますが、他の家(実家であっても自宅とは異なる家庭です)と比べるのは乱暴な気がします。
人数・食器の種類・家事にかけれる時間・作業者の得意不得意、全てが違うので、慎重に判断するべきです。
お母さんと奥さんを比べる(そう取られる可能性がある)のはやめておいた方が無難です。
食洗器はちゃんと洗えない
確かに昔(20年くらい前)の食洗器は洗えないことも今よりは多かったです。
今はそんなことはなく、下手な重ね方をしなければしっかり洗えます。
手洗いでは落ちない茶渋まで、いつのまにかきれいになっていますよ!
手で洗った方が早い
手で洗った方が早いのは確かです。
お皿の手持ちが少なく、かつまたすぐ使いたいことが多いのであれば食洗器は不要です。
しかしその場合は、洗浄の早さというよりもお皿不足の方が問題な気がします 笑
衛生面で不安がある
高温で洗浄しますので手洗いよりは清潔です。
食洗器自体の手入れも、機械が自分で自分を洗っているようなものなので、特に必要がありません。
底部排水部の網をたまに掃除するくらいです。
洗えないタイプの器がある
高温で洗浄する性質上、どうしても洗えないタイプの器があります。
その器だけを別で手洗いすればすみますが、そういう器の数が多い場合は食洗器は不向きかもしれません。
設置スペースがない
スペースがないと物理的におけませんので仕方ないかと思います。
ただメーカー側も、一般家庭のスペースを考慮にいれてサイズ設計していますので、意外といけることもあります。
家電量販店によっては、事前におけるかどうか確認してくれるところもあります。
転勤が多い
次の転勤先に食洗器が置けない可能性がありますので、そのリスクを取れるかどうかが判断基準だと思います。
また、その度に設置業者に依頼する必要がありますので、食洗器の導入は慎重に考えるべきです。
家族が少ない
手洗いをする人が苦にならないのであれば導入は見送ってもいいかも知れません。
洗うのが苦痛な場合は、本記事で行ったように、食洗器導入のコスト対効果について、一度考えてみてみてください。
ご家庭ごとに事情は様々。
慎重にご検討ください!
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!