お父さんお母さん勘違いしてるかも!? 通知表の仕組みについて

通知表のつけ方、昔と今では違うんです。知っていましたか?

しょーちゃん

こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!

あまり勉強勉強って言いたくないし、悪い成績じゃなければいいわよ。オール3くらいで。

と言っている方がいらっしゃったら、通知表を勘違いしているかも知れません。

今回は公立中学校の成績のつけ方についてです。

現役中学生・その保護者の方だけでなく、これから中学生になるお子様をお持ちの保護者の方にもぜひとも知っていただきたい内容となります!

通知表のつけ方が昔と変わった!?

実は保護者の方が子供のときと、今の子たちの場合ではつけ方は変わっています。

昔は「相対評価」だったのに対し、2002年度以降は「絶対評価」になっているのです。

相対評価とは

相対評価はまわりと比べて出来るかどうかという評価方法です。

具体的には5が何人、4が何人、3が何人というふうに定員が決まっている評価方法のことです。

定員が決まっているため、たとえテストで95点という高得点をとっても、周りが100点ばかりの場合、評価が2や1になってしまうことがありました。

また逆にテストの点数が悪くても、周りがさらに悪ければ5や4がつくこともありました。

こういった評価のばらつきや、学習評価を周りと比べることが問題視された結果、「相対評価」を取りやめ「絶対評価」へと移行することになったのが2002年のことです。

絶対評価とは

絶対評価は周りと比べない評価方法で、生徒が各教科の目標(目標は共通)に対して、どれだけ学習できたかという到達度を評価するものです。

他人と比べるものではありませんので評価の定員は存在しません。

極端な話ですが、生徒全員が目標に到達できれば、全員が5という評価もありえます。

絶対評価の問題点

周りと比べない「絶対評価」は確かに素晴らしいと思います。

学習目標に対する到達度を数字化したものとなりますので、どれくらい理解できているかも客観的にわかります。

良いところばかりと思える「絶対評価」ですが、意外な落とし穴があります。

それは、

自分の順位がわかりづらい

ということです。

昔の「相対評価」であれば3だと普通。4だと上位、5だとトップクラスで間違いありませんでした。

しかし「絶対評価」の場合、3をとっても普通だとは限らないのです。

クラスや学年の学習到達度が高く、5や4が多くなってしまった場合、3では平均より下になっているかも知れません。

自分の位置(順位)を知るには

昔は通知表で自分の位置(順位)を知ることができました。

しかし「絶対評価」に変わってからはそれでは危険です。

自分の位置に関しては学校のテストや模試の順位、偏差値で確認しておくようにしましょう。

偏差値は50を基準として、平均からどれくらいの差があるかを表した数値です。

そのため自分の得点が平均点と同じであれば、偏差値は必ず50となります。

理論上は100やマイナスになることもありますが、現実的には25~75くらいに収まります。

だいたいの目安を示しておきますので参考にしてください。

  • 偏差値70:上位2%
  • 偏差値65:上位7%
  • 偏差値60:上位16%
  • 偏差値55:上位31%
  • 偏差値50:ちょうど真ん中50%
  • 偏差値45:69%
  • 偏差値40:84%
しょーちゃん

学習目標に対する到達度は「通知表」で、

自分の位置に関してはテストや模試の「順位」「偏差値」で把握するようにしましょう!