ずいぶん前から数学(算数)が苦手な場合の対策です
数学が苦手な中学生が多いです。
中には小学校のときからずっと苦手だという人もいると思います。
もくじ
数学は「積み上げ型」
算数・数学はいわゆる「積み上げ型」の科目です。
ですので土台がしっかりしていないと(昔から苦手な人など)、毎日の授業や定期テストの勉強をしたくても、勉強の効果は半減してしまいます。
そういう人は、今はなんとか授業についていけたとしても、この先はどうなるかわかりません。
そうなる前にしっかりした土台を再構築しておきたいものです。
「数学が苦手」を解消する 今回の対象レベル
今回の苦手解消は次のような子を対象にしています。
- 数学に強い苦手意識をもってしまっている
- 定期テストでいつも平均点以下
- 前学年から数学が苦手だった
- 実は単純な計算にも不安がある
「授業についていきたくてもむずかしい」そんな状態から抜け出す方法
となります。
数学が苦手な子の特徴とは
数学が苦手な子は以下のような特徴を持っていることが多いです。
- 字がきたない
- 暗算をしようとする(ミスが多い・計算が遅い)
- 最低限の暗記が出来ていない(九九など)
- 計算式の途中を省略しがち
文章題やグラフの問題などももちろん苦手としていますが、それ以前の計算の段階でつまづくことが多い為に、平均点以下になってしまっています。
実は中学生のテストは、計算さえしっかりとできれば平均点程度は取れるようになっています。
まずは土台である計算力を養うことが一番の近道なんです。
具体的な勉強方法
①短時間でいいので出来るだけ毎日行う
頑張ろうとやる気になって、いきなり長時間の勉強をしてしまう人がいます。
これはちょっと危険。
ただでさえ苦手な数学なのに、より嫌いになってしまう可能性があります。
「ちょっと物足りないな」くらいで丁度いいのです。
その代わりできるだけ毎日取り組むようにしてください。
そして慣れてきたら少しずつ時間をのばしていきましょう。
解けるようになってくると、案外楽しくなってくるかも知れません。
②親が一緒にやってあげる
理想は子供一人で勉強ができることです。
しかし、中学生は苦手なものに一人で取り組めるほどまだ大人ではありません。
大人でも苦手の克服はつらいものです。
できるだけ親が「一緒に勉強はじめるよ」「がんばってるね、えらいね」「前出来なかったところ、もう楽勝になったね!」など一緒に頑張って、声をかけてあげられるのが理想です。
ちょうど反抗期にあたる場合もありますので、出来る範囲で行うとよいでしょう。
③字は丁寧にかく
字がきたないと見間違いをおこします。(0が6や9に見えたりします)
元々字が汚い人もいれば、苦手意識から早く解こうと焦って走り書きにようになってしまう人もいるでしょう。
計算に慣れるまでは、ゆっくりでよいので丁寧に書く癖をつけてください。
数字を丁寧に書くことはもちろんですが、分数なども無理に1行に書かず、2行に分けて書くなど工夫をしましょう。
後から見直しても読みやすい字をこころがけましょう。
④暗算は行わない
数学が苦手な子ほど、なぜか暗算にこだわります。
途中の計算式を書かず暗算でやることがかっこいいと思っているのでしょうか。
見ていると筆算した方が早いのに、時間をかけてまで暗算をしてしまう子もいます。
暗算は一瞬でミスなくやれる場合以外は禁止してください。
⑤最低限の暗記はする
例えば九九です。
もし九九が怪しければそこからやり直してください。
その気になれば1日~数日で覚えられるはずです。
その他にも、11×11=121、12×12=144、25×4=100などの特徴的なものは覚えておきましょう。
⑥途中の計算式は全て書く(省略しない)
数学が苦手な子(もしくはこれから苦手になっていきそうな子)の特徴として、「途中の計算式を省略する」というものがあります。
計算式を少なく、出来れば暗算で、そしうて速く解きたいという思いの表れだと思いますが、それは結果として遠回りとなってしまいます。
それで解ける問題もあるでしょうが、何問か解かせてみるとだいたいミスをするのは省略した部分です。
大原則として、以下の項目は意識して取り組んでください。
- 記述スペースは大きくとる(1問につきノート1/3~1ページくらいでよいです。苦手なうちは取りすぎなくらいで構いません)
- 計算式は全て書く
- 1行で1つの計算(約分をして1行、通分をして1行、移項して1行、かっこを展開して1行)
- 筆算も余白スペースでいいのでしっかりと書く
途中の式を全て書くことで「どこで間違ったか」がわかります。
そして演習を繰り返すうちに自分のクセについても把握できるでしょう。
そうなると、同様の問題に当たったときにそのクセに注意して解けるようになります。
また自分の思考過程が書かれているので、検算する際の学習効率が跳ね上がります。
①~⑥を踏まえ簡単な問題演習を行う
①~⑥に注意しながら、子供の学力に合わせた簡単な計算問題だけを解きます。
1日あたり2~3問から始め、様子をみながら問題を増やしていってください。
子供が「え、今日の分もうおわっちゃったの?」と思うくらいが理想です。
①でも書きましたが「ちょっと物足りないな」くらいで丁度いいのです。
短時間、5分~30分くらいでいいと思います。
数学以外の勉強もありますからね!
「ほんのちょっとの時間勉強に向かわせること」が親の最初の役割です。
自発的に勉強出来るようになるための助走を手伝うイメージです!
計算が苦手な子は、あえて小学生の問題に戻ってみるのも一つの方法です。
しっかりした塾だと、基礎の理解が不十分な中学生に対しては小学生の問題を解かせることがあります。
それくらい基礎は大事。
小学生の算数はばかにできません。
計算の演習は「教科書準拠ワーク」で十分です。
学年が上がるにつれて同ジャンルで難しくなっていきます(1年生:文字式・方程式⇒2年生:連立方程式など)。
現学年に不安がある場合は、1学年、2学年前の教科書ワークを使って問題演習を行ってください。
教科書と同じ出版社のものを選ぶようにしてくださいね!
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!