何のために学習をするのか掘り下げてみます
何のために勉強するのでしょうか。
よく言われることですが、この目的がはっきりしていないと現在取るべき行動がぶれてしまいます。
子供であればテストでいい点数をとる・志望校に入るなど、目先のことでよいと思います。
では親としての接し方はどうでしょうか。
もくじ
親が子供に勉強を教えたい場合
子供が小さいうちは親が勉強を教えることも多いと思います。
幼稚園のうちは簡単な読み書きを教えることができます。
小学校になると足し算やアルファベットなども、そして勉強が得意な人であれば中学校や高校の内容でさえ、まるで教師のように教えることができるでしょう。
「教え方」は大きく以下の2つに分けることができます。
- 勉強の内容を教える場合(子供からの質問に答えるなど個別の学問について教える)
- 勉強のやり方そのものを教える場合
年齢・進度によって教え方を変える(小学生くらいまで)
小さなうちは一から十まで教えるのでよいと思います。(①のパターン)
机に向かわせたり本を読ませたり、あるいは博物館なども学習となります。
おだてたりはげましたり褒めたりしながら、まさに手取り足取りです。
小学生くらいまではこの①のパターンがほぼメインになると思います。
まだ知らないことの方が多く、ある程度効率よく学習するには大人(親や学校や塾)のフォローが欠かせないからです。(知的好奇心が旺盛な子など一部を除きます)
年齢・進度によって教え方を変える(中学生以降)
この頃になると反抗期も始まり、大人が手取り足取り教えることが困難になってきます。
子供と大人の狭間で揺れ動く時期であり、小学生の頃のような子供っぽいときもあれば、背伸びをしてませた言い方で大人を困らせることもありますよね。
勉強に関する接し方も小学生の頃までとは変える必要があります。
反抗期は大人への階段を上る時期。
勉強についても、子供の方法から大人の方法へとシフトしていく時期にあたると思います。
大人の勉強方法とは、足りないもの(課題)を考え、自らその課題を解決していくことです。
これは一朝一夕には身に付きませんから、この時期にトライアンドエラーで身に付けてもらうしかありません。
勉強を教えるとしても①よりも②のパターンを多くする工夫が大切です。
- 自ら先生に質問させる
- 調べ方を教える
- 途中まで教えて考えさせる
- 勉強スケジュールを一緒に考えてみる
- 課題を考えさせる
- なぜ勉強するのかを教える
- 勉強のしやすい環境を整える(家庭環境、塾・家庭教師など)
- 親の経験を話す
木の上に立って見るのが親とは言いますが、見守るのもなかなかもどかしく忍耐のいる作業です。
でも親も耐えないといけません。
①のパターンばかりでは子供の成長の機会を奪っている可能性もありますから。
いずれは自分で勉強できるように
テストの点数や受験ばかり、いわゆる目先の目標ばかりを追っていると、目標を見失った際に学習が止まってしまうかも知れません。
志望校に入学した後に成績が急落してしまったり、大学に入った直後から勉強をしなくなるなどよく耳にしますよね。
大人だってそうです。
世界的にみて、日本人は社会に出たあと勉強をしなくなってしまうという結果が出ています。
これまでは終身雇用制度があったので、勉強せずとも会社の中でうまくやってさえいれば定年まで安泰でした。
しかし、今後はそうも言ってもいられないような時代が来そうです。
参考)終身雇用はもう崩壊してる|安定したければスキルアップが必須!
社会に出た後も、
自身に必要な課題を見つけ勉強することは、これから生きていく上で必須。
中学生か遅くとも高校生くらいまでには、自分で考えて勉強に取り組むスキルを身に付けておくことはとても重要です。
学校の勉強や受験を通してそれを身に付けておくことこそが、学校における「学習のゴール」だと思います。
子は親の背中を見て育つ
中高生ともなれば考え方は未熟なれど、少しは大人として扱うべきです。
小学生の頃のように一方的に「勉強しなさい」ではやる気も萎えてしまいます。
子は親の背中を見て育つと昔から言いますから、子供があまり勉強しない理由はひょっとしたらあまり勉強していない(少なくとも子供からは勉強しているようには見えない)両親のせいかも知れません。
業務で必要な勉強や自己啓発など、あえて子供に見せる目的で行うのもよいかも知れません。
「大人になっても勉強する」を当たり前にすることで、子供の姿勢は変わってくる
と思います。
そしてそれは子供の将来をも変えてくれるはずです。
子供は初めてづくしの中勉強に挑んでいます。
勉強のやり方を教えたり背中を見せるなど、大人にしかできないフォローの方法があるはずです。
こんにちは! サラリーマン主夫のしょーちゃんです!